結婚式にお呼ばれして_色留袖を着て思ったことあれこれ②

こんにちは、雨の後すっかり暖かくなって春の陽気です。
夕方6時ごろ、作業場から西の空を見ると桃色から紫色のグラデーションがとても綺麗で、随分日も長くなったなぁと思いました。
今週はお彼岸ですね☺️

今日は以前のブログの続きで、
昨年、従兄弟の結婚式で色留袖を着て、自分なりに思いついた事などを書いてみようと思います。


【 色留袖の仕立て方について 】
私と妹の色留袖は比翼無しの仕立てです。

作ってくれた母が自身の経験から、
呉服店で仮絵羽を選び、この仕立て方で注文してくれました。

当時私は30歳で、親戚も少なく、この先黒留袖を着る機会がおそらくほとんど無い事。
もし黒留袖を着る機会が訪れたとしても数十年先なので、母や祖母の物を仕立て直す事も出来るし、購入するとしても必要な時に用意すると良いだろうと考えていたようです。

母自身が結婚式に招かれ訪問着や色無地を着る機会が多かったようで、
帯、衿周りの組み合わせによっては訪問着代わりにもなる色留袖が私や妹にとって着る機会が多いだろうと考えてくれたようです。
そのため比翼無しの仕立て方です。

現在、私は礼装の機会がほとんどありませんが🥲、
妹は子供達の入園式などで色無地などもよく着用していて、
これからも色留袖は訪問着風の着方だとたくさん着る機会がありそうです。
私も今回の結婚式で色留袖を着られて母が用意してくれていた事本当に嬉しかったです☺️

【 紋の種類 】
紋について、
色留袖に紋を入れる場合いくつかパターンがあるようですが、
私たちの物は、縫い紋の一つ紋です。

略礼装になるのかな、格で言うと一番カジュアルな物ですが、
今となってみれば、やはり母が予想してくれた通り、われわれ姉妹にとっては活用出来る仕立て方となりました。

余談ですが、関西の一部地域やお家によっては女紋というものがありまして、
結婚しても女性は母方の紋を付けるという風習です。
(地域性のある昔ながらの風習なので現代では少なくなっているかもしれません☺️)
これにならいわれわれの色留袖、色無地、喪服には女紋が付いています。
これがある意味関西らしい⁈便利な風習で、
母方だと皆同じ紋なので姉妹や叔母 姪の間で気軽に貸し借りが出来たりします(といっても実際にはサイズ問題があり…妹はスラッと高身長なので借りられない😆)
それから、婚礼で関西から他府県へ嫁がれる方は、嫁家の紋にされる事もあるようなので、臨機応変でゆる〜い風習だと思います😄

婚礼や着物周りのあれこれは地域によって色んな風習があり、面白いです。
【 重ね衿について 】
今回準備した中で一番困ったのは重ね衿でした。
私の色留袖は紋綸子で長襦袢に地紋入りの半衿を付けているので、重ね衿は無地(塩瀬)を付けようと思い、(重ね衿も地紋だと 柄+柄+柄 でくどくなると思いました)
探したのですが、これがなかなか見つからない!
成人式用など華やかな物はたくさん種類があるのですが、
礼装用の白い重ね衿はインターネットだと種類が少なかったです。
そして、塩瀬の白重ね衿(正絹)をウェブショップで買ってみたのですが、
届いたものは何だかパリパリした芯が入っていて、ややショックな品物でした🥲
着用するまでに実店舗のお店に探しに行く時間もなく、
やむなく解いて自分で芯を入れ直しました〜🪡。
出来上がりは微妙だったけれど、パリパリ芯より幾分かましだったと信じたい🥹

比翼無しの仕立てで、白の礼装をする場合は早めに重ね衿も一緒に用意しておくと良いと思いました。

それから、着付けてもらう前に着物に重ね衿を留め(クリップ又は糸で縫う)ておくのですが、
着物に縫うパターンと、長襦袢の襟に縫うパターンとありました。
私は着物に縫い留めたのですが、ぷかぷか浮いてきたので😱
長襦袢に縫い留めた方が綺麗に着られるような気がしました。
インターネットで調べて見ると、着付けの先生方は長襦袢に縫い留めを推薦の方もおられました。
【 お草履とバッグ 】
今回はお草履を新しく用意する事にしました。
本来、結婚式の時は金や銀の礼装用で台ももう少し高めの物が良いかと思いますが、
金銀の物は今後履く予定が全く無いため上の写真の物を購入しました。

私は着物であまり歩き回らない時は伊と忠さんのお草履が好きでよく履いています。
(観光で屋外を沢山歩く時は大体どこかにぶつけてキズ付けてショックだから別のメーカーさんの汚れてもごしごし拭ける物をを履いている😆)
台の形が好きなのと、エナメルのデザインが沢山ある事が好きな理由なのですが、
近所のデパートに支店があり、そこで職人さん(店長さん)に花緒を調整して頂ける事が本当にありがたいです。
エナメル花緒だと私は甲の所が痛くなるのですが、調整して頂くととても快適で歩きやすくなります☺️

バッグも購入するか悩んだのですが、やはり金銀の物は持つ機会がほぼ無いので
30歳くらいの頃から使っていた物を合わせました。お花柄の織りでちょっと可愛らしすぎたかも😅
【 メンテナンス 】

着用後、次いつ着るか分からない物なので、近くの悉皆屋さんで見ていただきました。


着物で何か困った事があるといつも相談している地元のお店です。

これまでにも何度か緊急でお世話になりました。
ある時、真夏の京都に濃い色の正絹絽を着て行き汗で色落ち…その箇所に色掛けをして下さって見事に分からなくなった時はおじちゃんの技術に感動🥹…など、懐かしい思い出。


今回もお店で見て頂くと油性の汚れは無く、汗抜きだけしておくと良いとのことで、お任せしました。

特に汚れが無いようでも帯を巻いているあたりは必ず汗をかいているので

汗抜きをしておくと、長期間しまっておいて出した時にシミが出来ない(出来にくい)との事でした。
金糸の刺繍や箔があるものは丸洗い(ドライクリーニング)はあまりよくないそうです。


汗抜きとは水を使い汗などの水性の汚れを抜く作業の事です。
スチームや超音波など特殊なプロの技を状態に応じて使われている様です。


【 着付けについて 】
着付けは練習して自装するかすごく悩んだのですが、時間も自信も無く😅、式場でお願いしました。

私はパツパツになる補正がすごく苦手で、
シワが寄っても構わないので補正を少なくして頂けたらと思い、当日その旨を着付け師さんにお伝えしてみました。
しかしながら自分の伝え方が良くなかった様で、
帯の下にはタオル3枚をガッツリ入れて下さり、
肩胸周りは補正を少なくして下さいました…😅

私は顔と胸鎖骨あたりは痩せてる(やつれている😱)様に見えるのかもしれないのですが、
ウエスト背中はたっぷりお肉がついているのでタオル3枚は…
しかしながらタオル3枚は絶対のセオリーの様でした😅

礼装の時は帯にシワが寄ってはいけないなど常識事がきっとあると思いますので、
プロの先生方におかしな事を言い出した私が良くないです。本当にすみませんでした😅

普段たまにでも着物を着ていると自分なりの着姿の理想があるのですよね、なので礼装こそ練習して自装出来るようにならないとなぁと思いました。
(実際は本番のよそ行きの着物と帯で何度も練習する勇気もないんです トホホ😆)

【帯締めの色について】
私が用意していた物は高麗組の表裏が白金のタイプだったのですが、
着付けて頂き最後に鏡を見ると、金を表にしてくださっておりました。
私は白を表に出したかったので直して頂く事に…
本当に後から言ってご迷惑をおかけしてすみませんでした🥲
「金の方が格が上なので」と仰って下さったのですが…
自分の好みで衿、帯揚げ、帯締めは白で合わせたかったのです🙇‍♀️

表裏どちらも使える帯締めはどちらを表にするか早めにお伝えすると良いようです。

【美容⁈とヘアメイクのこと】
ヘアセットも式場でお任せしました。
こちらも知っている所でお願いるすか迷ったのですが、移動の時間も短く済み式場でお願いして良かったです。
ヘアスタイルはお任せにしてみたら、ふわっとしたアップにして下さり嬉しかったです☺️✌️
妹も夜会巻風でとても素敵にして頂いていました。

叔母はショートヘアーなのですがアップ風のヘアセットでフルメイクもお願いしておりました。
新郎の母らしく黒留袖に良く合う華やかなヘアメイクになっておりましたよ。プロの技凄いです!

私もメイクお願いしたらよかったかな、自分でメイクだとシミ全然隠れてなかったデス〜🤣

あと、美容と言うか身だしなみに突然目覚めて(え、今頃⁉︎🤣)
お式の少し前に襟足シェービングまつ毛パーマに行ってきました。
襟足シェービングはうなじの産毛をW型に剃って下さいます。
私は女性シェービング専門のお店へ行きました。
自分で出来ないので、とてもスッキリして良かったです。(お肌の弱い方はもしかすると剃刀負けするかもしれないです)

まつ毛パーマは顔が明るく見える様な気がしてその後も時々行く様になりました〜☺️ 楽ちん



それでは結婚式にお呼ばれして思いついた事を長々と書いてまいりましたが、この辺で終わりにいたします。


結婚式に限らず着物周りで思いついた事などあれば

また書いてみようと思います。



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