歌川広重展に行ってきました👘_着物の暑さ対策など

 

こんにちは、8月最後の週は台風のニュースが気がかりな1週間でしたが、
9月に入り朝夕がずいぶんと過ごしやすくなりました。

さて、先週末は台風の行方を気にしつつ、あべのハルカス美術館の10周年記念で開催されている広重展へ行ってきました。
ハルカスはDay After Dayの工房から2駅で、私は自転車か徒歩でよく出没しております。
だいたい地下のスーパーマーケットにいるかも。ジャージとかで😝
近鉄百貨店の上が美術館やマリオットホテル、病院、オフィスになっていて
地階から3階くらいまでは日常使いしやすいお店がちょこちょこ入っているのでとても便利です。デパートなのに100円ショップに無印、電気屋さんも!

近くにあるけれど今まで一度も行っていなかったハルカスの美術館へこの度初めて訪れる事になり、先月チケットを購入してからとても楽しみにしていました。

美術館の前はこんな感じ。
関西でこんなに大きな規模の浮世絵展は滅多に見られないので、昼間は行列もできていたようです。
行き方は電車だと大阪メトロ 天王寺駅を出てすぐにハルカス直通エレベーターに乗るだけ。
16階はこんな感じ。
下はレストランフロアや百貨店のため天井が高いので外の景色は16階とよりもっと高層の感覚です。
この日は台風の風が強くてお庭へ出られませんでしたが、美術館の前に空中庭園がありキタやミナミ、東は生駒山まで眺めの良いおすすめのエリアです。
夜景も綺麗だよ🤗🌃
荷物をロッカーに預け音声ガイドを借りていざ。
とにかく有名作品が盛りだくさんで、その中でも印象に残ったものは、
名所江戸百景から『日本橋江戸橋』『大はしあたけの夕立』や『浅草田圃 酉の町詣』『両国花火』。
東海道五十三次からは、『箱根 湖水図』『庄野 白雨』『赤坂 旅舎招婦ノ図』など。
それから美人画も想像していたよりすごく素敵でした。
浮世絵の美人画って歌麿などの色っぽい女性のイメージだったのですが、
広重の美人画は芸者さんの日常を捉えた作品が多く、風で着物の褄がなびいていたり、季節感のある背景と共に人物に表情がありとても生き生きして見えました。
着物の柄もすごく細かくて季節感があり、着物好きな方には特におすすめです!

有名な物から珍しい物まで沢山見られてもう大満足ですっかり浮世絵にはまってしいました。

なおブログに載せているのは写真撮影可能な作品です。
ここからは せんえつながら幾つか私の感想をご紹介いたします☺️

上記のものは木曾海道六拾九次之内 軽井沢
中山道の旅は私にとっても憧れの旅、
大映の時代劇で見られる様な江戸時代の宿場町の雰囲気や現在残る木曽路の雰囲気が浮世絵の中に見えワクワクが止まりませんでした☺️

木曾海道六拾九次之内 本山
こちらの作品はまるで1960年代の又旅物に出てきそうなロケーションでしょう!
ひとり狼とか沓掛時次郎とか(大映オタクでスミマセン😅)
倒木に腰掛ける男性は後ろの木を切り倒したところなのでしょうか。
山仕事の人が休憩している様子ですね。薪拾いの子供達もいいよね。
本山宿は現在の塩尻あたりだそうです。

木曾海道六拾九次之内 下諏訪
順番が前後しましたがこちらは下諏訪宿の様子です。
旅人一行がお夕飯をよばれている様子はお茶碗の音まで聞こえてきそう。
中居さんがお代わりを聞いてるのかな、すごく生き生きとして見えました。
奥のお部屋で旅の疲れを流している男性も!
現在こちらの宿場町は下諏訪温泉とういう大きな温泉街の様です♨️


音声ガイドもなかなか良かったです。
木曾海道六拾九次之内 須原
こちらは雨宿りにみなさん急いで茶屋に駆け込んでいる一瞬を切り取った作品。
軒先に腰掛ける虚無僧姿の人なんて私には中里介山の机龍之介にしか見えん🤣
雨に煙る場面がシルエットで描かれているのも風情があって良いですね。

木曾海道六拾九次之内 大井
こちらは現在の岐阜県恵那市 大井宿近くの甚平坂から中津川を望むイメージで書かれたという様な解説があります。
この場面がフィクションかノンフィクションかはわからないけれど、
われわれは毎年木曽福島へスキーへ行くのですが中央道を名古屋方面からちょうど恵那に差し掛かるこの辺りで雪道、雪景色になってくる事がよくあるんです。
なので背景の山や坂の景色は少しデフォルメされているかもしれないけれど
この地域の特徴をよく捉えているように感じました。
右奥の大きなお山は実際には見えなくとも御嶽山をイメージしているのかも🤗!

犬と戯れるわらべ。かわいい🥰
木曾海道六拾九次之内 鳥居本
さあ、いよいよ彦根まで上って参りました。(江戸時代なんで京へ向かって上り)
鳥居本宿手前に見えるのは現在の松原水泳場あたりでしょうか。千代の松原ともいうそうで、鳥人間コンテストもここで開催しているんだって。
江戸時代の人見たらびっくりだね😁
琵琶湖の向こうは比良山でしょうか。

今回の展示を見てまわると浮世絵に描かれた景色だけでなく、バレンで摺った空の暈し部分に木目がうっすら見えていたり、
彫師の超絶細かな技術だったりも間近で見られて感動しました。版元、絵師、彫師、摺師と揃って浮世絵が出来上がるのですね!

ということで広重展、大変素晴らしい企画で感動さめやらぬまま美術館を後にしました。

着物は紗の紬を来て行きました。秋の七草の染め帯はポリエステルの絽塩瀬で、
柄がすごく気に入って何年も前に購入したまま、なかなか着用する機会がなくて今回初めてです。
長着の方は昨年ながもち屋さんで購入したものでとても気に入っているのですがどうも上半身のサイズが大きくて着づらいので解いて縫い直ししようと思います。そのうち😅

そんなこんなで、夏の終わりに着物着られて良かったです☺️


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きっと着物ライフを楽しんでおられる皆様は色々工夫なさっていたりこだわりのインナー、着付け道具などあると思いますが、夏の暑さ対策で今年導入して良かったものがいくつかあるので少しご紹介をいたします。

●帯板
バッグの底板に使うベルポーレンという素材で作りました。これは1mm厚。
最初真ん中のを作ったのですが適当に穴を開けたらなんだか見た目に変なものが出来上がって💦
やっぱり見えないところも可愛くありたい🤣ので一番下の花柄のものを作り直しました。
穴の数を大幅に増やすとだいぶ空気が抜けて良かったです。

●へちまの帯枕
思ったより硬かったですが紗献上の帯の時など特に普段の帯枕と違いがあるように思いました。やはり空気を通すので蒸れにくい。
しかしながら9寸の芯入り染め帯では違いはわかりませんでした😅
幅が好みの長さよりも少し短いので来年はへちまを買って自作しようかな。

●コーリンメッシュ伊達締め
こちらも空気を通してとても良かったです。
メッシュの部分が二重の立体になっていて適度に伸び(ゴムではない)があるので締め具合も調整しやすいです。
周りをバインダーしてあるので伊達締めの端が着物に擦れて傷を作らずそこも気に入っています。私はオールシーズンこれを使うかもしれません。

ただデメリットは伊達締めを締めると少し幅が細くなって、もこっと盛り上がるのでそこは苦手な方がおられるかと思います。
似たアイテムですずろベルトもご愛用の方多いですよね。また試してみようかな。

●コーリンメッシュ腰紐
これはみなさま良いって言われますよね!
使ってみるとほんと楽で、なんで今まで買わなかったんだと思いました。
結び目もゴロゴロしないです。


いつも夏場は着物を着ると帯周りの肌が汗荒れで真っ赤になってしまうのですが、
今回はその症状が無くかなり改善されました。

これまで私は昔ながらの紐と伊達締めの着付けだったのですが、
どなたかが暑さ対策の着付け小物は1つ変えてもあまり変わらない、全部変えるといくらか涼しくなるとおっしゃっているのを聞いて今回やって見たところ、
本当に効果ありました〜🥹🙌 たぶん全部というのがポイントです☝️


あと衿に使うコーリンベルトは使う時と使わない時があるのですが、それもやっぱりコーリンメッシュ用意しておこうと思います!