道成寺にいってきました_紅花紬と利休バッグ🌸🐲

 

こんにちは、Day After Dayです。
すっかり春めいてきた先日、和歌山県にある道成寺へ桜のお花を見に行ってきました。

大阪から日高川町 道成寺へは阪和自動車道を100kmくらい南へ走ります。
紀の川を超え、有田の蜜柑畑を眺めつつ、湯浅町を過ぎ高速道路を降りるとすぐに到着です。


道成寺は和歌山県で最古に創建された寺院(701年)だそう。

境内は高台になっており、まず正面の「道成寺の七不思議」62段の石段を登ります。
昔から「のぼりやすく おりやすい」と言われている階段は逆遠近法を用いて上に行くほど少し広がりを持たせて作ってあるそうなのです。

肉眼では真っ直ぐに見えるのですが、僅かに広がりを持たせることで(扇の様に)登るときは近く(楽に)感じるのだとか。
この事は平成15年の工事の際に発見され、遅くとも江戸時代の石工さんがなされたのではないかという事です。
お参りに来られる人々が階段の登り下りをしやすいように、当時の職人さんが、誰も知らないところで心配りをされて石段を作られていたというお話、ずっとずっと忘れないでいようと思いました。


こちらの寺院はとても開放的で公園のような雰囲気です。
桜はエドヒガンザクラ、ソメイヨシノ、シダレザクラ他にもいろんな種類がありました。
スケッチをされている方や、👴🏻👵🏻ちゃま、小さなお子様連れのご家族も。観光の方だけでなく地元の方ものんびり来られていていました。


道成寺といえば、文楽、お能、歌舞伎などなど ”道成寺物” と呼ばれる演目は優に100を超えるのだとか。
皆様はどの演目がお好きですか
京鹿子娘道成寺なんて、もうお衣装見ているだけでもうっとりですよね。お能のお衣装の鱗模様も素敵。あやかって鱗模様のお襦袢とか欲しくなる〜…違う?^ ^。

ちなみに私の一番好きな”道成寺物” は横溝正史先生の「獄門島」。えっ?(ヤメテ〜)
戦友に遺言を託され瀬戸内海の小さな島を訪れた金田一さん、そこで芭蕉の俳句になぞらえ美しい3姉妹が次々と・・・☠️キャ〜。 第2の事件でお芝居に使う道成寺の鐘が「むざんやな冑の下のきりぎりす」の俳句に見立てたトリックに使われているという…。
1977の映画版では女優さんがこれまた素敵でしたよ。大原麗子さん、うっとり〜。浅野ゆう子さん、かわゆい!
ハイ! いつもの 脱線スミマセヌ😆

境内には道成寺物の由来などもこんな感じで所々にたてられていて とてもわかりやすかったです。


こちらの素晴らしい桜の大木が入相桜だそうで、この桜のまわりで焼けた土も出土したのだとか…お おそろしい😱




そうして桜を見ながら奥へ進んでゆくと、本日のメインイベント”絵とき説法”をこちらの大宝殿という建物で聞かせて頂くことができました。

お坊様が 『安珍清姫の物語』の絵巻物をくるくると巻き取りながら、「清姫さまは60kmも離れた真砂(白浜の上流あたり)から日高川まで裸足で追いかけてくるなんて現代でいうストーカーですよねっ」なんて冗談を交えつつ最後にはありがたいお話を聞かせてくださいました。

実はこのお説法を聞くのは2度目なのですが、年月が経って以前とはまた違った心境で聞くことができました。何度訪れても良いですね。

館内には宝物も展示されていて、な な なんとこちらには国宝の仏様が3体も!
御本尊の千手観世音菩薩、日光菩薩、月光菩薩を初め20体近くの重要文化財の仏様を間近から拝観させていただくことができます。

私は四天王(多聞天や増長天)がコミカルで面白いなぁと思いましたが、仏像鑑賞がお好きな方、お詳しい方には特におすすめです^ ^



帰りはこちらの階段から来た道を戻ります。緩やかに下りやすく見えるでしょうか??

そうそう、清姫さまが安珍さんを追いかけてこの階段をのぼり大蛇となり鐘に隠れていた安珍さんごと焼かれたのち、二代目の鐘が作られましたが、その再興された鐘は雑賀攻めの際に持ち去られ、現在 道成寺には鐘が無いそうです。

ですが、門前のお土産屋さんには釣鐘がたくさん^ ^  名物 釣鐘饅頭の中には ちゃあんと餡(あんちん)も入っているんだってサ🤣(あ、変なダジャレはお坊様が言ってらしたのですよ、私じゃないョ)

門前のお土産屋さんにはフルーツ王国 和歌山ならではの美味しい柑橘もたくさんありました。
三宝柑、春峰、文旦などなど。
どれもこの辺りで採れた物で、露地物というのかな とても味が濃くてみずみずしいのです。文旦や小夏に目がない私は三宝柑がお気に入り。
爽やかな酸味があり柚子の様な香りがします。種がたくさんなんだけど、とにかく美味しいのでもし見かけられたらぜひお試しあれ^ ^


道成寺を後にしたわれわれは42号線をさらに南へ走り、白浜を通り過ぎ、富田川を超え、日置川の志原海岸まで。
清姫さまの逆ルートです^ ^ 熊野古道の大辺路ルートも所々重なります。

ここは、波に削られた岩や洞窟、玉砂利の美しいお気に入りのビーチ。
なーんにもない広いビーチはお散歩やお魚釣りをされてる方がぽつぽつといるくらい。
夏の夕暮れ時には地元の👵🏻👴🏻がテーブルをだしてきて、夕涼みをされていたり、のんびりと素敵な雰囲気なんです。

このビーチで太平洋に落ちる美しいサンセットを眺めた後、近くのお店で地元のお魚をよばれました。帰る頃には夜の海にいくつもの漁火が浮かび、こちらもまた美しく幻想的な眺めです。

志原海岸 千畳敷にて
帰路の紀の川SAにて 和歌山名物 グリーンソフトとパンダ🐼

紀伊半島は他にもお気に入りのスポットがたくさんありますので、またいつかご紹介したいです^ ^


この日は淡いピンク色の紅花紬とクリーム色の縮緬の帯。
とても暖かい日で、道中着は持っていきましたが一度も着ませんでした。南紀は南国ですね🌴



利休バッグはイタリアのジャカード生地で作りました。
光沢のある生地で黄色のお花柄の織模様です。


それでは、いつもご覧くださいましてありがとうございます。
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