船場のおひなまつり_練色 紬と和装トート🎎

こんにちは、Day After Dayです。
先日、大阪 船場界隈で開催されている『船場のおひなまつり』というイベントに行ってきました。
船場ゆかりの旧家のお雛飾りを街歩きをしながら通りから鑑賞ができるというイベントです。

さて この日は淀屋橋駅からスタート。
御堂筋沿いには淀屋橋から心斎橋まで彫刻が29も設置してあり、歩いているだけでもなかなか楽しいですよ。高村光太郎さんからロダンさん、佐藤忠良さんも。
(佐藤忠良さんはお客様の句集で知りました、大阪にもあったなんて^ - ^)

ずっと以前に誰かがこれらの像に赤いお洋服を着せてあげるというちょっと可愛らしい出来事もありましたよね^ ^ ある意味 昨今話題のバンクシーさん的かも🤣



そして御堂筋を後に、1分ほど歩いて到着したのは芝川ビルです。
こちらは1927年(昭和2)に建てられたビルで とってもオシャレなテナントがたくさん入っています。
最上階がギャラリーになっていて、芝川家のお雛様が展示されてありました。
ビルの中はレリーフから手すりまで当時のまま保存されていて、とても見応えがありました。


少し南に下り道修町(どうしゅうちょう じゃないョ どしょうまち デス!)を歩いて行くと
早速発見したのは田辺三菱製薬のお雛様。
(道修町はお薬の街です)

こちらはガラスとテラコッタで出来ている大きくて現代的なビルで、ガラスのエントランスにお雛様を飾ってくださっているのですが、
ビルが大きすぎてお雛様が ぽつん…と🤣。だけど近づいてみると とっても素敵でした^ ^
大きな段飾りの前には美しい小振りのお座布団が2つ。
伝統的な飾り方なのかな  この後鑑賞した雛飾りの前でも同じ様にお座布団を並べてありました。 小さなお子様用なのかも^ - ^。

お次は少彦名神社 神農さんです。
こちらはお薬の神様で、疫病退散!病気平癒!健康成就!に良いそうです。
お雛様は社務所のそばに展示してくださっていて、小さな茶道具やお草履などがとても愛らしかったです。市松さん用かな。

神社の入り口には「春琴抄」の碑があり、あ!この物語は道修町が舞台だったんだ。
船場といえば数々の文学、歴史の舞台になったところ、谷崎潤一郎作品ではやっぱり皆様「細雪」がお好きなのかな^ ^。
実は…ずいぶん昔学生の頃にに読み始めてはみたものの、あまりの長さにすぐ Give up🥊しましたです。春琴抄もだけど わたくし お子ちゃまなので よくワカランの。ゴメンチャイ。

ええっと名誉挽回⁈させていただくと…
谷崎潤一郎作品では少し前に「吉野葛」を読んで、ものすごく面白かったです。
(白洲正子さんの「かくれ里_吉野の川上」で少し触れられていたので読んでみました。)
奈良県 吉野が舞台の小説で、紀行文、歴史、歌舞伎がお好きな方におすすめです。
短いので読んでみてね。

お話それすぎ🙇‍♀️。
「細雪」は1983年版の映画も見たのですが、これもあんまり覚えてなくて(ごめんなさい、すみません、申し訳ナイ🤣)
1959年版(大映)もあるみたいなんで今度こっち見てみます!
京マチ子さん山本富士子さんが出演されているみたいだよ。女優さん方のお着物楽しみ♡

それから道修町を少し北に上がって 伏見ビルです。
ギャラリーのレトロな窓から覗かせていただくとたくさんの雛飾りが展示されていて
とても見応えがありました。
セピア色のお写真もため息が出るくらい素敵。
いとさん こいさん ごりょんさん 映画の中の世界だね!
大正12年に建てられたこちらのビルはもとはホテルとして使われていたそうです。


こちらの日本家屋は、伏見ビルから難波橋筋を挟んで斜向かいにある Cute Glass Gallery & Shopさんです。
明治時代創業の日本精工硝子株式会社さんのお身内の方がお住まいになられていた旧家をリノベーションされているとの事。

貴重で美しい硝子瓶のコレクションが奥にある蔵のギャラリーで展示されていました。
スタッフの皆様がガラス瓶や日本家屋の事を大変丁寧にお教え下さって、感激しました。

建物の至る所に古いものを残すため職人さんの手が入っていて、新旧 職人さん 建築家さんの技がこの建物に詰め込まれていましたヨ。
例えば柱を繋ぐ技(金輪継って言うのかな?)や、釘の跡を市松の寄木細工で隠してあったり。数々の匠の技を見学させていただけました。
 
右下 和室の地下に見えるのは防空壕で、当時貴重なコンクリートで作られたとか。大阪でもほんの少ししか残っていないそうです。

グリーンに光っているのは大正時代のウランガラス。
入り口にはガラスのお雛様も。
Shopの美しいガラスびんは1つから購入できるそうです。ジャムやコンポートなどにぜひ。

この後、アイケイビル、国元高麗橋ビル、神宗本店の雛飾りを通りから眺めつつ淀屋橋駅まで戻りました。

いろんな年代の豪華なお雛飾り、かつての船場の賑わいが垣間見られ、近代建築と現代建築の対比もいくつもの時代が同時に存在している様でとても素晴らしいイベントだと思いました。

今回マップに載っているお雛飾りは2〜3時間で半分ほど見学できたかな。
午後から出かけてささっと回れるかと思っていましたが、とても見所がたくさんでまた来年のお楽しみにします。

界隈のお料理やさんも限定メニューを出されていたり、3月3日には北新地の芸妓さんが舞を奉納されたりと関連イベントもあるようです。

芝川ビルにて
この日のコーディネートは練色の紬に絞りの名古屋帯を。
2月下旬の肌寒い日でしたが、オフィス街を歩き回って暑くなりちょうどよかったです。
バッグは試作で作った和装トートを合わせました。
あおりポケットにパンフレットも入ってこの形もなかなか使い勝手がよかったです。




それでは いつもご覧くださいましてありがとうございます。
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